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メールリレーサービスの利用シーンとその効果とは?

メールリレーサービスの利用シーンとその効果とは?

はじめに

メールリレーサービスでは、多数の顧客へ効率よく、ダイレクトなアプローチが可能です。しかし、メールリレーサービスの活用方法は、単なるメールの一斉送信だけに留まりません。利用シーンごとの効果を把握し、適切に活用していくことで、事業の成長や業務効率化を促すことができます。ここでは、実際のメールリレーサービスの利用シーンにおける構成例と、その効果を解説します。

メールリレーに欠かせない「SMTPリレー」の基礎知識

メールリレーのべースとなる仕組みとして「SMTPリレー」があります。メールリレーサービスを上手く活用するために、SMTPリレーの基礎知識や特徴・メリットを知っておきましょう。

SMTPによるメール送信

一般的にメールは「SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)」というプロトコルによって相手方へ送信されます。具体的には、SMTPを使い送信側PC⇒送信側メールサーバ⇒受信側メールサーバの順でメールが送られます。その後、受信側PCが受信側メールサーバから「POP3」や「IMAP」というプロトコルを使ってメールを取得し、相手の元へメールが届くというわけです。

SMTPを使ったメール送信の仕組みは、インターネットが広まった当初から現在に至るまで、基本的には変わりがありません。それだけSMTPがシンプルで完成された仕組みだからです。しかし、「誰でも自由に、手軽に扱えること」が仇となり、迷惑メールの大量送信などに悪用されがちという実情があります。そこで、迷惑メール対策としてドメイン認証やSMTP認証といった技術が生み出されましたが、かえってメール配信コストを上げてしまう要因となってしまいました。

こうした問題を解決できるのが「SMTPリレー」のサービスです。

メール配信コスト削減を促すSMTPリレー

SMTPリレーとは、メール配信に特化した技術であり、メール一斉送信時の負荷や迷惑メールフィルタによりメールの不達のリスクを軽減するだけではなく、配信コストを下げることができるサービスです。SMTPリレーでは、あたかもバケツリレーのようにリレーサービス提供会社のメールサーバを介してメール送信を行います。メールの配信経路を分散させることで、送信時の負荷軽減やメール到着率の向上を促しているのです。現在では独自にSMTPサーバを構築するよりも、SMTPリレーを使用したメールリレーサービスを活用したほうが、配信コストは低くなるでしょう。

メールがマーケティング・コミュニケーションツールとして浸透している今、大量のメールを迅速かつ高い到達率で送信できるメールリレーサービスは、さまざまな用途での活用が期待できます。

メールリレーサービスの利用シーンとその効果

では、実際のメールリレーサービスの利用シーンを効果と共に紹介します。

トランザクションメール

トランザクションメールとは、ECサイトや会員制サイトにおける購入時のお礼・会員登録の完了通知など、消費者のアクションに対し自動的に配信されるメールを指します。これらのメールが確実かつ迅速に送信されることで、顧客に安心感を与えるとともに、証跡を残すことでトラブル防止につながります。

しかし、これらを自社メールサーバで運用すると、ECサイトとの連動がとれず、メール送信にタイムラグが発生したり、IPレピュテーションの不足から不達が生じたりします。

メールリレーサービスを使うことにより、運用の手間を省きつつ、高いメール到達率が期待できるでしょう。

メルマガ配信

メルマガはマーケティング施策として広く浸透しており、顧客行動の把握やファン層の構築に役立ちます。しかし、自社メールサーバでの運用では、IPレピュテーションの不足やキャリア・ISP側のブロックにより、メールが不達に終わることも珍しくありません。とくに使用歴が浅いIPアドレスは、十分な実績があるとみなされず、IPレピュテーションが高まるまでに時間を要するため、その間マーケティング施策の精度が落ちてしまうリスクがあるわけです。

一方、メールリレーサービスでは、十分なIPレピュテーションを保持したIPアドレスから一斉送信を行うため、 自社でレピュテーションの管理をしなくても高い到達率を維持できます。到達率が向上することでメルマガ配信による効果も高まり、顧客行動の把握やキャンペーンなどにおいて大きな成果につながるでしょう。

クラウドサービスベンダーが提供するメール配信機能

クラウドサービスベンダーは、携帯キャリアへのメール送信機能をCRMやMAなどのBtoCシステムに付与し、サービス利用者に提供していることがあります。サービス利用者はこの機能を使って、システムから自社の顧客に対してメールを一斉送信できるわけです。しかし、顧客側のキャリアでメールがブロックされ、メールが不達になっても、クラウドサービス利用者はそのことを認識できません。その結果、「メールの開封率が低い」「メルマガの効果がない」などとベンダーの評判が下がり、解約や他サービスのリプレイスへと繋がりかねない状況になります。

メールリレーサービスを使い、IPレピュテーションの高い複数のIPアドレスからメールを配信することでキャリアへの到達率が向上し、サービスの継続的な利用や、利用者の増加につながるでしょう。

複合機からのメール配信

社内の複合機でスキャンしたデータをメールで自らの携帯電話アドレスや個人アドレスにメールで送信したい、ということはありませんか。会議資料や営業用資料をわざわざ紙に印刷してから配布するよりも、情報端末へ一括送信したほうが低コストで便利です。しかし、組織外のドメインに送信するわけですから、IPアドレス認証がうまくいかず、メールが不達に終わるというケースは珍しくありません。

このような場合でも、IPアドレス認証技術があるメールリレーサービスなら、ブロックされる可能性が低下し、メールを届けることができます。複合機からスムーズに資料送付や情報共有が可能になれば、コスト削減や生産性の向上につながり、業務の効率化が図れます。

まとめ

本稿では、メールリレーサービスの仕組みや利用シーンについて解説してきました。メールリレーの活用によって、メールサーバの構築・運用コストの削減だけでなく、社内外の連携や顧客とのコミュニケーション強化も期待できます。

ちなみにリンクでは、独自の技術を採用したメールリレーサービス「ベアメール」によってさまざまな機能を提供しています。一般的なメールリレーサービスのほかに、通常のSMTPポート(25番)からの接続が制限され使用できない場合でも、SMTP-AUTH(587番)による認証が可能な「中継オプション(OP25B)」や、SMTP経由ではなくAPI経由でのスムーズなメール送信が可能な「Web APIオプション」などを備えており、どのような環境でも高い到達率を維持したメール送信が可能です。

もし、メール到達率の改善や運用コストの削減を検討しているなら、一度クラウド型のメールリレーサービスを提供しているベンダーに問い合わせてみてはいかがでしょうか。

メールリレーサービスならベアメール

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