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短縮URLとは?見落としがちな短縮URLのデメリットについて解説

短縮URLとは?見落としがちな短縮URLのデメリットについて解説

はじめに

メルマガやTwitterなどのSNSで「bit.ly」や「t.co」などの短いURLを見かけることがありませんか? これらは「短縮URL」と呼ばれ、元の長いURLを短く置き換えたURLです。URLを短縮することで得られるメリットがある反面、気を付けなくてはいけないデメリットもあります。とくに、メルマガなどメール本文中で短縮URLを利用する場合は、スパム・迷惑メールと判定される可能性があるという大きなデメリットがあるため、使用の際は注意が必要です。本記事では、短縮URLの仕組みから、代表的な短縮URL発行サービスの紹介、短縮URLのメリットとデメリットについて解説します。

短縮URLとは

まずは、短縮URLの概要と仕組みについて解説します。

短縮URLとは

短縮URLとは、その名の通り、文字列の長いURLを短く変換したURLのことを指します。Google検索ワード入りのURLや、Amazon商品リンク、日本語の入ったURLなど長くなりやすいURLを短いものに置き換えることで、スッキリさせることができます。具体的には、下記のようにサービスのドメイン名に加え、アルファベット数文字程度のURLに短縮されます。

(例)

https://bit.ly/〇〇〇〇〇

https:// tinyurl.com/〇〇〇〇〇

最近はTwitterやYouTube、Googleマップの地図情報などの一部サービスではURL共有時に自動的にURLを短縮してくれるようになりましたが、自分で任意のURLを短縮するには、Bitlyなど外部の短縮URLサービスを利用する必要があります。

短縮URLの仕組み

短縮URLの仕組みについて、Bitlyなどの短縮URLサービスを例に取って解説します。

短縮URLサービスに、短縮したいURL(正規URL)を登録すると、自動的に短縮URLが生成されます。その際、同サービスのサーバー上では、データベースに元のURL(正規URL)と短縮URLが紐づけて保存されます。つまり、短縮URLサービスは元のURLと紐づく新しい短縮URLを発行し、短縮されたURLへのアクセスを元のURLへとリダイレクトさせるという仕組みです。

作成された短縮URLをクリックすると、下記の流れで目的のWebページへのアクセスが行われます。

① 短縮URL(例:test.co/12345/)をクリック

② ブラウザは「test.co」のサーバーへアクセス

③ 「test.co」のサーバーは、データベース上の合致する正規URLにアクセス(リダイレクト)するようブラウザへ返す

④ ブラウザは正規URLに対し再度アクセス

⑤ 正規URLのWebページを表示

このように、短縮URLから元のURLへアクセスするためには、短縮URLサービスのサーバーを経由することになります。

代表的な短縮URLサービス

次に、無料で利用できる代表的な短縮URLサービスを紹介します。

Bitly

Bitly(ビットリー)は、2009年にアメリカで生まれた短縮URLサービスです。シンプルな操作でユーザ登録をしなくてもサービスを無料で利用できます。サービス開始後すぐにTwitterに採用されたため、短縮URLサービスとして最大手の地位を築くことができました。Twitterは現在では自社独自の短縮URLサービスへ移行しましたが、Bitlyは現在も世界中で利用されている短縮URLサービスとして認知されています。有償プランではオリジナルのカスタムドメインで短縮URLを作成することができます。

短縮URLサンプル:「https://bit.ly/xxxxxxxx/」

00Min

00Min(ゼロミン)は、日本生まれの短縮URLサービスで、株式会社プライミンズが運営している完全日本語対応のサービスです。Bitly同様に、ユーザ登録をしなくても「00m.in」ドメインによる短縮URLを発行できますが、有償のプレミアムサービスでは独自ドメインで短縮URLを発行したり、URLへのアクセス分析や管理をすることが可能です。注意すべき点として、無料ユーザの場合は短縮URLの有効期間が1年間という制約があります。こちらも有料ユーザになることで延長が可能なため、長期間使用する場合はプレミアムサービスを利用するようにしましょう。

短縮URLサンプル:「https://00m.in/xxxxx/」

TinyURL

TinyURL(タイニーユーアールエル)は、2002年1月にケビン・ギルバートソンが公開した歴史のある短縮URLサービスです。海外のサービスのため表記はすべて英語ですが、非常にシンプルなサイトのため問題なく短縮URLを生成することができるでしょう。また、URLの有効期限もありません。

短縮URLサンプル:「https://tinyurl.com/xxxxxxxx/」

短縮URLにするメリット

長いURLを短縮して表記することで、どのようなメリットがあるのでしょうか。短縮URLのメリットについて具体的に見ていきましょう。

レイアウトを崩さす表示ができる

短縮URLは、企業のオウンドメディアなどのブログ記事やメルマガなどで利用されるケースが多くなっています。例えば、Googleマップの位置情報などは非常に長いURLとなるために、そのまま貼り付けるとせっかくの記事をURLが埋め尽くしてしまい、本来伝えたい内容が目立たなくなってしまいます。短縮URLにすることで見栄えがスッキリとし、本来のレイアウトを崩さずに本文内にリンクをおくことができます。

SNSで利用しやすい

SNSはスマートフォンなど画面の小さなデバイスで閲覧するユーザが多くいるため、画面に表示される文字数が限られ、URLが長くなればなるほどスクロールを繰り返さなければなりません。短縮URLを活用することで、見やすく表示させることが可能です。また、Twitterなどの文字数制限がある場合も、文字数を節約することができ便利です。

アクセス解析に利用できる

短縮URLサービスを介して短縮URLを発行した場合、同サービスのデータベースを経由して、目的のリンク先を表示します。短縮URLサービスによっては、ユーザがデータベースを通過した履歴を記録し、URLリンクへのクリック数・クリックされた時間帯・クリックしたユーザの属性など、URLへのアクセスを解析することが可能です。

短縮URLにするデメリット

このように便利な短縮URLサービスですが、デメリットもあります。とくに、メルマガなどのメールマーケティングでの利用には、短縮URLを利用することでかえって品質低下を招く恐れもあるため、注意が必要です。

悪質なサイトへの誘導を警戒される

短縮URLになっていると、リンク先の正規のドメインが分からないため、クリックしたときにどこのサイトに飛ばされるのかがユーザ側には分かりません。実際に詐欺サイトなどの悪質サイトに誘導するのにも利用されることがあるため、リテラシーの高いユーザは警戒してクリックしない可能性もあります。自社が信頼されていれば問題ないかもしれませんが、短縮URLを利用するときにはできるだけユーザを不安にさせない、怪しまれないようにする工夫が必要です。自社のドメインに近いカスタムドメインで短縮URLを作成するのも一つの手でしょう。

Webページを表示するまでの速度が遅くなる

前述した通り、短縮URLを利用すると短縮URLサービスのサーバーを経由し、目的のWebページを表示させます。直接アクセスする場合に比べてリダイレクトによる処理が増えるため、表示速度が遅くなる可能性があります。ほんのわずかな遅延だったとしても、Webページ表示までの速度が遅くなることでユーザが離脱しやすくなる恐れがあります。

URL短縮サービスが終了したらリンク切れになる

URL短縮サービスは第三者が提供するサービスです。そのため、もしも短縮URLサービス自体がサービス終了となった場合は、リンク切れURLとなりアクセスができなくなります。短縮URLサービスの終了がアナウンスされた際は、速やかに別の短縮URLサービスへの移行や、URLの書き換えなどが必要となります。ありとあらゆる場面で短縮URLを多用してしまうと、URL書き換えのためにかなりの工数が発生してしまうので、利用する場面の見極めも必要です。

迷惑メール判定されやすくなる

メールの本文内に短縮URLを記載すると通信キャリアやISPからスパムメール・迷惑メールと判定され、受信を拒否されたり迷惑メールフォルダに振り分けられる場合があります。フィッシング詐欺などの迷惑メールを配信する悪徳業者は、本当のURLを隠すためにURL短縮サービスを利用するケースが多くなっているため、短縮URLサービス自体は評判が良いサービスであったとしても、短縮URLのドメインが危険なURLであると判断されてしまう可能性があるのです。できればメールに短縮URLを掲載するのは避けるのが得策です。見栄えを良くするのが目的であればHTMLで画像や文字列にハイパーリンクを貼ったり、あるいは短縮URLサービス標準のドメインではなく独自ドメインで短縮URLを作成するなどの工夫をするようにしましょう。

まとめ

短縮URLは、Webページのレイアウトを崩しがちな長いURLを短縮し、見やすくすることができる便利なサービスです。サービスによっては20年近い歴史を持つものもあり、今後も継続していく良質なサービスも多いと考えられます。しかし、誰でも簡単に利用できるサービスだからこそ、迷惑メールや悪質なサイトなど、悪意のある業者にも利用されるケースが多くなっています。とくにメール配信を行う上では、短縮URLを記載することで迷惑メールと判定されてしまう可能性があり、注意が必要です。このような点を踏まえた上で、効果的に短縮URLを利用するようにしましょう。

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